side)ボク
久しぶりだなこの感じ…。
数年前のあの時と同じだ。
ここは、病院なんだよね。でも、どうして?
理由がわからない。
頭をグルグル回転させて思い出してみる。
あ、そっか。また事故で。
いや、そんな偶然あるのかな?
それに、なんだか時が止まってるように感じるのは気のせいなんだろうか…。
ここにいるからだと思うけど。
「いろいろと混乱してるようだね。」
・・・誰、もしかして...和華?!
「...違うよ。私はカコ!!過去の世界に行くことも、戻すこともできるの。」
なにをいってるんだろうこの子は…。
「ホントだよ!今キミがいる世界は過去なんだからね?」
そんな事いわれても…信じられるわけない。
もう、子供じゃあるまいし…半信半疑するしかないんだよ。
でも、ホントに似ている...。
だから、ダメだとわかっていてもマジマジと見てしまう。
「驚くのは無理ないよ。でも、まだ早い。」
カコちゃんはそういってボクに鏡をもってきた。
「ん?なにコレ。ただの鏡じゃない!!」ボクはそうさけんでしまった。