そしてアフタヌーンティー二日目。
一回目は、何の問題もなく大成功で終わった。昨日は保護者が多かったけれど、口コミを聞きつけたのか、今日はたくさんの生徒が並んでくれていた。
六月にうまくいかなくなって、今はクラスメイトとして上手く付き合っている元グループの子たちも来てくれた。気遣いやお世辞じゃなく、心から楽しんだ様子で私にも声をかけてくれた。
今まで私、どうして人付き合いが苦手だと思っていたのかな。素直に心を開けば、私のまわりはこんなにも優しい人たちであふれていたのに。今は、いろんな人たちが楽しそうに話しかけてくれるのがこんなに嬉しい。
「さあ、次の回でラストよ。気合いを入れて頑張りましょう」
菓子先輩が、頬を紅潮させながら握りこぶしを作る。
「はい!」
事実上、今日で菓子先輩は引退なので、みくりちゃんも柚木さんも俄然気合いを入れてくれている。もちろん、私だって。
でも、不安なことがひとつだけ。みくりちゃんには昨日ああ言ったけれど、実際本番になると緊張してきた。やっぱり私のチキンなところは変わってない。
「柿崎先生、来てくれるでしょうか」
二人のやる気を削がないように、菓子先輩にだけこっそり耳打ちをする。
「昨日、整理券は受け取ってくれたわ。大丈夫、きっと来てくれるわよ」
菓子先輩は、何も心配なんてしてない、って感じの軽やかな笑顔。やっぱり先輩には私には分からないものが見えているのだろうか。
昨日、菓子先輩が提案したことはふたつ。顧問の柿崎先生を今までのお礼に招待すること。招待については私たちも賛成だったが、先生の様子を考えると本当に来てくれるのかだけが不安だった。
そしてふたつめは――。
一回目は、何の問題もなく大成功で終わった。昨日は保護者が多かったけれど、口コミを聞きつけたのか、今日はたくさんの生徒が並んでくれていた。
六月にうまくいかなくなって、今はクラスメイトとして上手く付き合っている元グループの子たちも来てくれた。気遣いやお世辞じゃなく、心から楽しんだ様子で私にも声をかけてくれた。
今まで私、どうして人付き合いが苦手だと思っていたのかな。素直に心を開けば、私のまわりはこんなにも優しい人たちであふれていたのに。今は、いろんな人たちが楽しそうに話しかけてくれるのがこんなに嬉しい。
「さあ、次の回でラストよ。気合いを入れて頑張りましょう」
菓子先輩が、頬を紅潮させながら握りこぶしを作る。
「はい!」
事実上、今日で菓子先輩は引退なので、みくりちゃんも柚木さんも俄然気合いを入れてくれている。もちろん、私だって。
でも、不安なことがひとつだけ。みくりちゃんには昨日ああ言ったけれど、実際本番になると緊張してきた。やっぱり私のチキンなところは変わってない。
「柿崎先生、来てくれるでしょうか」
二人のやる気を削がないように、菓子先輩にだけこっそり耳打ちをする。
「昨日、整理券は受け取ってくれたわ。大丈夫、きっと来てくれるわよ」
菓子先輩は、何も心配なんてしてない、って感じの軽やかな笑顔。やっぱり先輩には私には分からないものが見えているのだろうか。
昨日、菓子先輩が提案したことはふたつ。顧問の柿崎先生を今までのお礼に招待すること。招待については私たちも賛成だったが、先生の様子を考えると本当に来てくれるのかだけが不安だった。
そしてふたつめは――。