二日目の午前中はクラス出展の係もなかったので、同じく非番だったみくりちゃんと他の出展をまわった。
菓子先輩のクラスの脱出ゲームにも挑戦したし、本格的でおいしいと評判になっていたクラスのピタパンも食べた。料理部としてライバル視してしまうくらいにはおいしいピタパンだった。
中庭でアンサンブルをしていた吹奏楽部の演奏も聴いたし、合唱部のアカペラも聴いた。秋空に吸い込まれていくような透明な歌声はなかなか感動的で、思わず最大限の拍手を送ってしまった。
おいしい出店と文化的な出し物。たった数時間だけど文化祭の醍醐味は味わえたんじゃないかなと思う。
みくりちゃんと仲直りしていなかったら。友達ができていなかったら。菓子先輩に出会っていなかったら。
きっと人気ひとけのない展示を一人でめぐりながら、必死に存在を消そうとしているむなしい文化祭だっただろう。
中庭のベンチに座り、移動販売で買ったラムネを飲みながら「この高校に入って良かったな」とつぶやいたら、みくりちゃんが「私もだよ」と言ってくれた。
菓子先輩のクラスの脱出ゲームにも挑戦したし、本格的でおいしいと評判になっていたクラスのピタパンも食べた。料理部としてライバル視してしまうくらいにはおいしいピタパンだった。
中庭でアンサンブルをしていた吹奏楽部の演奏も聴いたし、合唱部のアカペラも聴いた。秋空に吸い込まれていくような透明な歌声はなかなか感動的で、思わず最大限の拍手を送ってしまった。
おいしい出店と文化的な出し物。たった数時間だけど文化祭の醍醐味は味わえたんじゃないかなと思う。
みくりちゃんと仲直りしていなかったら。友達ができていなかったら。菓子先輩に出会っていなかったら。
きっと人気ひとけのない展示を一人でめぐりながら、必死に存在を消そうとしているむなしい文化祭だっただろう。
中庭のベンチに座り、移動販売で買ったラムネを飲みながら「この高校に入って良かったな」とつぶやいたら、みくりちゃんが「私もだよ」と言ってくれた。