「大好評だったわね、明日も頑張りましょう」
菓子先輩もみんなも、なんだか高揚した顔をしている。部活の連帯感と達成感ってこんな感じだったんだなと、中学から憧れていたものがやっと手に入った感じ。
後片付けをすませて、あとは各自のクラスに戻ることにした。もうすぐ校内放送が流れて、一日目の文化祭も終わる。放課後はまた明日のための準備があるから、いつまでも感慨にふけってはいられない。
「明日のアフタヌーンティー、百瀬先輩が提案したこと、大丈夫かな」
クラスに戻る途中、みくりちゃんが不安そうにぽつりとつぶやいた。
「菓子先輩がそうしようって言ったんだから、きっと何か理由があるんだと思う。心配しなくて大丈夫だよ、きっと」
「そっか」
私がきっぱり言い切ると、みくりちゃんが優しい眼差しでこちらを見ていた。
「どうしたの?」
「ううん。すごく信頼してるんだな~って思って、百瀬先輩のこと。先輩はこむぎちゃんみたいな後輩を持って幸せだね」
「……そうだといいな」
私が菓子先輩を特別に思うのと同じくらい、ううん、少しでもいいから、先輩にも私のことを特別な後輩だって思っていて欲しい。そう願うのは、わがままなことなのかな。
たくさんの嬉しさとほんのちょっぴりの寂しさを残したまま、文化祭一日目が終了した。
菓子先輩もみんなも、なんだか高揚した顔をしている。部活の連帯感と達成感ってこんな感じだったんだなと、中学から憧れていたものがやっと手に入った感じ。
後片付けをすませて、あとは各自のクラスに戻ることにした。もうすぐ校内放送が流れて、一日目の文化祭も終わる。放課後はまた明日のための準備があるから、いつまでも感慨にふけってはいられない。
「明日のアフタヌーンティー、百瀬先輩が提案したこと、大丈夫かな」
クラスに戻る途中、みくりちゃんが不安そうにぽつりとつぶやいた。
「菓子先輩がそうしようって言ったんだから、きっと何か理由があるんだと思う。心配しなくて大丈夫だよ、きっと」
「そっか」
私がきっぱり言い切ると、みくりちゃんが優しい眼差しでこちらを見ていた。
「どうしたの?」
「ううん。すごく信頼してるんだな~って思って、百瀬先輩のこと。先輩はこむぎちゃんみたいな後輩を持って幸せだね」
「……そうだといいな」
私が菓子先輩を特別に思うのと同じくらい、ううん、少しでもいいから、先輩にも私のことを特別な後輩だって思っていて欲しい。そう願うのは、わがままなことなのかな。
たくさんの嬉しさとほんのちょっぴりの寂しさを残したまま、文化祭一日目が終了した。