「料理部自体を週に一回くらいの活動にするのは、かまわないの。でも私が引退するとこむぎちゃんが一人になってしまうでしょう」
「あ、それだったら、みくりちゃんと柚木さんに入部してもらいます。みくりちゃんも週一だったらバレー部と兼部できるって言っていたし」
「そう……。そうよね、こむぎちゃんにはもう、お友達がいるんですもんね」
菓子先輩はさびしそうにつぶやいて、私は胸がチクンと痛んだ。
本当は菓子先輩がいないとさびしいし、引退なんてして欲しくない。でも、菓子先輩が私を心配してずっと部活に残ってくれていたのは分かっていた。これ以上先輩に迷惑をかけたくないし、私のせいで受験に落ちて欲しくない。
「あっでも、引退するのは文化祭が終わってからにしてくださいね。せっかく出展することに決まったんだし」
わざと元気に答えながら、菓子先輩が卒業するとき、私はちゃんとお別れできるのかなと今から考えていた。
「あ、それだったら、みくりちゃんと柚木さんに入部してもらいます。みくりちゃんも週一だったらバレー部と兼部できるって言っていたし」
「そう……。そうよね、こむぎちゃんにはもう、お友達がいるんですもんね」
菓子先輩はさびしそうにつぶやいて、私は胸がチクンと痛んだ。
本当は菓子先輩がいないとさびしいし、引退なんてして欲しくない。でも、菓子先輩が私を心配してずっと部活に残ってくれていたのは分かっていた。これ以上先輩に迷惑をかけたくないし、私のせいで受験に落ちて欲しくない。
「あっでも、引退するのは文化祭が終わってからにしてくださいね。せっかく出展することに決まったんだし」
わざと元気に答えながら、菓子先輩が卒業するとき、私はちゃんとお別れできるのかなと今から考えていた。