……私って、とことんヒロに甘えてしまっている。
ヒロは年上だし、私に比べるとすごく大人。出逢った時から頼りになったし、私も頼りにしてしまった。
そんな私だからヒロはお兄ちゃんのように放っておけないと言ってくれたんだろうし、その優しさに救われていることは事実。
だから、ヒロが私に薬のことや病院に行っていることを秘密にしていることは仕方ないとさえ思う。
私がもっとしっかりしていたらヒロだって気兼ねなく弱さを見せられるだろうし、相談だってしやすいかもしれないのに、私は今日もヒロに頼ってしまった。
もう、これで最後にしよう。
私もヒロが甘えられるような存在になりたい。
だからこそ、家族の問題もこれからは逃げずに向き合っていかなきゃいけないと思う。