「覚悟?」

「あ、それはこっちの話しです。ごめんなさい」

「まあとにかく。いいじゃない。

いまの時間は先生と新田さんだけの時間。

自分を見つめる時間てなかなか爽快だったでしょう?」

「先生!とにかく今日の居残りは終わりなんですよね?

こんな時間までありがとうございました!

それじゃあ!先生、さようなら!」

机上の物を全部ひっ掴み、乱暴に押し込める。

だって。

本当に。

いまの私には時間がない!