危機を察知した私は瞬時に姿勢を正し顔を引き締める。

「あら?今更やる気が出てきたの?でも残念。

そろそろ暗くなってきたし今日はお終いにしようかと思うんだけど」

「そうしましょう!終わりましょう!

いや、ほら!先生も一応女性だし?」

うっ。

一応ってなんだそれ?

そりゃ先生の視線もつき刺さるよ。

「あ、あの。お一人様の遅い帰宅は危険て言うし」