「はー。まあいいや」

「あれれ、由さん?溜めるの良くないよ?

何かあるなら言ってみな?

先生がちゃんと聞いてあげるから」

箸を置き身体ごと向きを合わせてくれるのはさすが大人って感じ。

だけど脳内はふわふわ花畑。

そこがいっちゃんの良いところではあるんだけど……、たまに「もう!」ど地団駄を踏むのも事実で。

「……なんで私は貴重な放課後にいっちゃんちで肉じゃがなんて作ってるんだろう?」

「え?忘れちゃったの?由さん大丈夫?

それは俺が頼んだからでしょ?」