※※※ 「あれあれ?由、今日はなんだかまったりさん?」 「かえちゃん!」 親友の呼び掛けに、途端に無性に泣きたくなる。 「何々?その反応。あれか。またいっちゃんか」 一瞬にして読み取ってくれるかえちゃんは、最高に大切な私の親友だ。 「そうなのー」 「行く?」 「いぐー」 「はいはい、分かったから。もう少し頑張ろうね」 心優しい親友に手を引かれ、私たちは教室を後にした。