私より先にいっちゃんが受験番号を見つけた。

そして私以上に喜ぶ。

その声はその場にいる人達の間を反響して、それから空へと溶けていく。

その余韻に浸る暇もなく、いっちゃんは両の手を高々と上げ。

跳ねて。

終いにはくるくると回転しだす。

んなもんだからなんだか少し?

結構?

かなり?

恥ずかしい。