「お姉ちゃん。おめでとう」

そう言って、来る前に寄ったお店で購入した三つの“ハッピー”が包まれた袋を手渡す。

「由ぅぅぅ」

その途端。

お姉ちゃんの涙は量を増した。

でも分かる。

大好きなお姉ちゃんのことだもん。

その涙は絶対に。

悲しいの涙じゃない。

幸せが作り出す涙だと。