「本当に心配したんだ……。 やっと連絡がきたと思ったら電源切ってるし……」 ああ、充電切れちゃってたんだ。 「本当にごめんなさい」 いっちゃんは頭をガシガシと掻きながら息を吐く。 「ごめん。違う。俺が悪いんだ。全部俺が。俺は」 「いっちゃん!」 ダメ。 言わないで。 私は怖いのを我慢してここまで来たんだ。 だから、そこから先は私に言わせて。