「でも、かえちゃんは違うでしょ?一方的でしょ?」

「そうだよねぇ」

「「はーあ」」

もう涙は出なかった。

もう全部出し切った。

だけど消費した体力は回復しなくて。

かえちゃんと私はそのままの状態でのんべんだらりとお喋りを続けた。

「ちょっと!何があったの?」

登場一番、そう言ったのはかえちゃんのお母さんだ。

「電気くらいつけなさいよ!え?何?

本当に何をしてたの?」