「神崎さん?あなたにはこの問題は笑っちゃうくらい簡単だったかしら? そうね。 じゃあ前に出てこっちの問題を解いてもらいましょうか」 いっちゃんとの懐かしい時間を思い出しだしハッピーな笑いを零した私を待ち受けていたのは笑顔が凶器の先生。 いっちゃんと違ってこっちの先生は一筋縄には逃げられない。 「ええー、先生ー。そんな殺生な」 「あら。失礼ね。これは優しさよ?思いやりよ? 有り難く受け取りなさいな」 ああ、終わった。 この笑顔からはどう頑張っても逃れられない。