「由は優しいね。私のために泣いてくれて。

続き、話すね?」

かえちゃんは私の隣に寄り添ってから、再び言葉を紡ぎ始める。

「もうね、彼の中では無理なんだって。

そんなの信じられないし信じたくもないからね。

私も食い下がったんだよ?でもね、話せば話す程。

食い下がれば食い下がる程。

ああ、本当にもうダメなんだなって思い知らされたの。

だけどこっちも無理じゃん?

はい、分かりました。なんて受け入れられないじゃん?

だから、取り敢えずって形で実家に帰ってきてるの」