「そうなの!何それ!でしょ?
だってそんなのいま更過ぎる!
何年一緒に過ごしてきたと思ってるの?
どれだけの時間を共有してきたと思ってるの?
あんなに毎日好きだって言ってくれてたのに。
あんなに必要だって言ってくれてたのに。
人の気持ちを上げさせといて。
いま更になって何言ってるの?って感じでしょ」
でもそれはかえちゃんなりの意地だったのだろう。
私のたった一言でかえちゃんは本音をぶちまける。
ぶちまけた後で、かえちゃんは涙を流す代わりに力なく笑った。
だから、そんなかえちゃんの代わりに私は大粒の涙を流してまた泣いた。