心の中で何度も謝る。

だけどどうしても言葉にすることはできなかった。

ドアを挟んで無言の時間が間に落ちる。

永遠にも感じる無言の時間のあと、静かにお姉ちゃんの足音が遠ざかっていくのが聞こえた。

ごめんね。

きっとものすごく悲しませちゃったよね。

ごめんね。

でも……。

私だって辛い。

本当は真っ先にお姉ちゃんの幸せを祝福したい。

なのにできない。

こんなぐちゃぐちゃの気持ちのままじゃ祝福できない。

辛い辛い辛い。