だけどそれも三日が限界。

家族大好き由さんの、その家族たちもまた由さんが大好きで。

部屋にいてもこうしてこじ開けようとしてくる。

「勉強中」

苦し紛れの嘘で殻の厚みを補強する。

「そう。だけどそんなに毎日篭るほど出てないはずよ?

いいからちょっと出てきてよ!

由が反抗期だって、お父さんが荒れてるの!」

「お父さんに好きだよって伝えといて」

「それは由が自分で言わないと意味ないでしょう?」

「いま忙しいの」