「だって!ラベンダーだよ?

珍しいじゃん!飲みたいじゃん!」

「また次に買ったらいくない?」

「いくない!次はいつになるか分からないもん!

なくなってるかもしれないもん!」

「由さんはさ、」

いっちゃんは、ふいっと塔を見上げて。

静かな声で私の名を呼ぶ。

「いつだって真っ直ぐに正直で。本当に格好いいよね」

「いっちゃん?私は格好いいより可愛いがいいよ?」

「あはは。そうか。

でもね、俺はそんな格好いい由さんを心の底から尊敬してるんだよ?」