しばしの間、いっちゃんと私は無言でクレープを貪った。

会話はしなかったけど。

うん、成る程。

いっちゃんの言うとおり、好きな人と食べるクレープは最高に甘く感じた。

「んんー。あったまるー」

大好きなクレープを交換しながら堪能して。

買い直してもらったミルクティーを飲み下して。

身も心も胃も満たされた私たちは塔がよく見える場所に移動した。

「そもそもなんで冷たいのなんて買ったのさ?」