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「さっむ!」

ゲーセンの外はやっぱり寒かった。

うん。

分かってた。

知ってた。

だって、ついさっきまでそこに居たんだ。

そんなさ、すぐに忘れる程頭弱くないもんね!

「由さん!おっそーい」

「ごめんね。はい、コーヒーどうぞ」

「え?何?言ってくれれば買ったのに!」

「ダーメ!だって全部いっちゃんが出してるじゃん!

私だってお財布持ってきてるんだからね!?」