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ブッブー。

ブッブー。

午後三時少し過ぎ。

いつものようにバイブが着信を知らせる。

私はバイブが鳴るだけでビクビクして。

とてもじゃないけど授業中に中をチェックとかできなくて。

っていう初々しい私はもういない。

カーディガンに付いてる伸びたポッケに手を突っ込み、手のひらサイズの四角を取り出す。