ーーー 結論から言おう。 いっちゃんが連れて来てくれたのは、何度も訪れたことのある見慣れた場所。 私の家のすぐ近く。 家から歩いて十分ほどの場所に位置する小さな塔がある場所。 それは本当に小さくて、少し足を伸ばせばもっと派手な塔に行けるから。 確か最後に来たのは小学生の時だ。 子供の頃はその小さな塔がなんだかお気に入りだった。