「ほらほら。 今日は私をエスコートしてくれるんでしょ?」 「これってエスコートとは違くない?」 「私が楽しいならそれは立派なエスコートだよ」 「うーん。仕方ない!じゃあ、はい!撮って?」 その聞き方が。 姿が。 めちゃくちゃ可愛くて愛おしい。 私は愛おしいその人の一瞬だって逃さないように。 慎重に、丁寧に、カメラのシャッターを押した。