なら!

目一杯この時間を楽しまなきゃ損だ!

「そっか。あ、由さん!
 
 こっちの子、見て。めちゃくちゃあざとい動きしてる!」

とか言いながら食い入るようにそのわんこを見つめるいっちゃんの横顔を見つめながら思う。

私はやっぱりいっちゃんが好き。

きっとこの先いっちゃん以上の人は現れない。

いっちゃんと出会えたことは奇跡であり、運命だったんだ。

「由さん、見てって。ほらほら。

 うわー。この子分かってるわー」

「いっちゃんって動物好きなんだねぇ」