「て、て、て」

「ててて?」

「手!恥ずかしい!」

「ああ、手。なんで?いいじゃん。

この方が迷子にならないし、由さんどうせよそ見するでしょ?

人にぶつかったら危ないから俺が守ってあげる」

恥ずかしい!

何がって、そりゃ。

手を繋ぐのも。

周りの視線も。

いっちゃんの守るの言葉も。