「神崎さん」 この場所で、こんな風に私を呼び止めるのはただ一人。 「明日からしばらくお休みでしょう? だからね、先生のとびきりをプレゼント」 バッチーン。 なんだろう。 先生から見てウインクの立ち位置ってどこなんだろう。 内心では思いっきり引きながら、優等生の私はそのとびきりとやらを受け取る。