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近頃は夜の冷えが強くなってきた。

って言っても本番はまだ少し先。

これはまだほんの序の口。

それでも風が強く吹きつければ思わず身を竦めてしまう。

「で?由さんは世のどんな理不尽にイラついてたの?」

「えー?いま?もう終わった話しじゃないの?」

「終わってなんかないよ?一時休止しただけ。

さっきまでの優先順位は食事の方が上だったからね」

「いらっしゃいませー」

夜でもこの街は明るい。

月や星だけじゃなくて人工的な多種多様な明かりが満ちているから。