家にご飯が待っていようが!

大好きな人の食事を奪うことになろうが!

例えそれが自分で作った肉じゃがだろうが!

私はそれを食べるしかないじゃないか?

「ああ。由さん?明日の分は残るでしょうか?」

「知らない。食べちゃうかも」

いっちゃんはスックと立ち上がり狭いキッチンスペースに消えていく。

そしてすぐに戻ってきた。

その手にはホカホカご飯とピンクのお箸。