「ちょっと待つのはいっちゃんだよ?! ちょっと!マジで!本気で近いって!」 「ああ。ごめん」 掴む手から力が抜けて、お互いの距離が適度なものに戻っていく。 「ふぅー」 いやー、やばい! 何この破壊力? 息が止まる! 心臓も止まる! 手には変な汗まで滲んでいるし。 頭の中では血流の音がうるさく響く。 「あ、久しぶりだな。由さんのツン。 やっぱりいいね。由さんのツン」