噴火直前の火山のような私の顔に気づきもせず、天然タラシ系男子は黙々と料理を食べすすめる。
スープカップを持ち上げるその裾は萌え袖。
息を吐きかける口元は小さく窄められ。
一口飲めば
「あっつ!」
と声を漏らす。
完璧か!
お主はどこぞのイケ女ですか!
「由さん?」
なんて悶える私の名を呼ぶのはいっちゃんだ。
「あれ?由さん?」
「はいはい!聞こえてる!聞こえてるって!」
my劇場を悟られないよう、手でパタパタと追い払う。
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