いっちゃんの言葉に鼻に当てられた両手をそろそろと下ろす。

だけどあくまでそろそろだ!

だって!

例えばじゃなかったら死にたいほど恥ずかしい!

「大丈夫!大丈夫だから!

ほら、鏡見て?

ちゃんと可愛い由さんが写ってるでしょ?」

「っ!」

「ええー?なんで?」

いっちゃんの言葉に私の両手はまた上へと舞い戻る。

しかも今度は、顔全体を覆っている。