「由さん。それがね、俺にはとても難しんだ。

なかなか出来ないんだよ。

それほど関わりが深くない人には言えるんだけど……。

怖いんだよね。親い人。大切な人。

失いたくない人に対してはただただ怖い。

例えばそれがプラスの言葉だとしてもさ。

それを思ってるのは俺だけ、とか。

相手にとって踏み込んで欲しくないことだったりとか。

そんな風に思っちゃうとさ怖いんだ。

それに……こっちはいい意味で言ったとして、だけど相手がその通りに受け取ってくれるとは限らないじゃん?

だから……怖い」