「あのね、俺が解けるのは当たり前なんだよ?

だって、じゃなきゃそもそも教えたりなんてできなでしょ?

それにね、こう見えて俺はさ、結構学力の高い大学に通ってたんだよね。

しかも割と真面目に。

ズル休みも遅刻もしたことないのが唯一の自慢なほどに。

とにかく、ね?

そう言うことだから解くスピードは致し方ないよ。

それにさ、よく考えて?

受験の監督官は早い者勝ちなんて言ってた?

言ってないでしょ?

どれだけ早く解くかじゃなくて、どれだけ正確に解けるかを見てたんじゃない?

ね?だから大丈夫。

由さんが自信をなくす必要なんてどこにもないんだよ?」