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受験日当日。

いっちゃんは箱詰めの高級チョコレートをぶら下げてやって来た。

お父さんや私はもちろん。

すっかりお母さんのお気に入りにもなったいっちゃんはおばさんパワーに引き止められてその日の夕食を我が家で食べるために私の部屋で時間を潰すことになった。

「何をしようかね?」

勉強という目的がなくいっちゃんがこの部屋に居ることがこそばゆくて。

向かい合った顔が気まずくて。

私の口調はどこぞの博士のようになったいた。