最後の風が、吹く前に





ーーー東京は、疲れる街だ。






「可愛く撮れたよ〜!」


カフェの隅っこで、女の子たちが嬉しそうな声を上げる。
キラキラとした綺麗なネイルで、華奢な指がスマートフォンを器用に操作する。
まるで芸術だ。



わたしは頬杖をついて、ぼんやりとそれを眺めていた。



「なにぼけっとしてんの」












後ろから声をかけられて振り向くと、
白い歯を見せてにかっと笑う、彼。


「りゅう」


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