毎度物凄いスピードで喋る静川さんにこちらの呼吸が浅くなる。今度はアオが一旦止めようとして唐揚げを喉に詰まらせた。




その間も彼女は止まることを知らない。









『ですがその私、私服などに今まで気を使ったことがなく、この通り地味で化粧もしたことないので、少しでもその、綺麗になってあわよくば彼にお弁当なんかを渡したいななんて思っております。それでその、是非、もしよろしければお力になってくださりませんか?』







噎せたアオがなんとかお茶を飲んで涙目ながらも平常の呼吸を取り戻し、決定権を委ねるように隣の私を見てくる。







暫く沈黙が経った後、少し不安そうにこちらを見てくる静川さんの手を全力で握る。









「もちろん!可愛くなって相手の心臓鷲掴みにして切り刻んで滅多刺しにしよう!」

『はい!ありがとうございます!』

『え、相手を殺したいの?』








ミニトマトを食べながら本気で心配そうな表情を浮かべるアオ。その背中をバシィとノリで叩けば、またもや苦しそうに噎せて涙目になった。