「落ち着いて。別にあの人の味方をする訳じゃないよ。

ただなんとも思わないってだけ。

お金さえ家に入れてくれればそれでいい。

他に何も期待してないから」

「冷めた子ね」

そう言いながら残りの焼酎を一気に飲み下す。

「まあいいわ。あの人の味方じゃないならそれで。

華も気をつけなさいよ。男なんてみんな一緒。

最初は優しくてもどうせ裏切るのよ。

結婚して誓いをたてたってなんの意味もないの。

どんなに尽くしても飽きれば他のところへ行っちゃうんだから」