誰だってみんな自分が一番大切なんだからそんな言葉を信じたあんたにも責任はある。
「それで?華はどうなのよ。
あの人のこと好き?嫌いよね?
私たちを裏切って他の女のところに行ったあの人のことなんて嫌いでしょ?」
「どっちでもない」
だらしなく座っていた母親の顔が興奮でみるみる赤く染まっていった。
「どっちでもないって何よ!
まさかあの人の味方をするんじゃないでしょうね?
あなたを育てたのは誰?
オムツを替えてご飯を作って、世話してきたのは私!
他でもない私よ!!」
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