そうしたら止まらなかった。

この時の僕はまだまだ子供だったんだ。

「どうして僕を置いていくの?

僕はこれからどうしたらいいの?

母さんだけだったのに……。

僕が存在している意味なんてそれだけだったのに……。

あと少しだったのに……。

あと二年すれば僕が母さんを守れたのに……。

ずるいよ……。待っててよ……。

どうして置いていくんだよ……。待っててよ……。

僕はまだ何一つ恩返しが出来てないんだ……。

母さん、母さん、母さん。

お願いだから僕を一人にしないでよ……」