私はきっと、明日もあなたに逢いにいく


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夕方から降り出した雪は一晩かけて降り続けたらしい。

屋根にも道路にも雪が積もって世界を白く塗り替えていた。

教室の窓から眺めるその世界は毎年同じ。

でも、いつもとは違う白の世界だった。

午後の日差しが雪に反射する眩しさに目を細める。

暖房の暖かさと満たされたお腹と、加えていま受けているのは老教師の授業で細めた瞼が重くなる。

先生の間延びした声が眠気を誘う。

ポケットで震えるスマホに閉じかけた目を開いて届いたばかりのメッセージを確認する。

ー今日は一緒に帰ろう。

ーはい。終わったら校門で待ってます。