「ふふっ」

「あー!笑ったー!約束したのにー!」

「ごめんごめん。でもいまのは違うんだ。

ハナに対して笑ったんじゃないんだよ」

「じゃあ何に笑ったの?」

「それは、」

だって、この世界に神様なんていない。

もし仮にいたとして、母さんがあんなにボロボロな状態なのに助けてくれないような神様が、願い事を叶えてくれるなんて有り得ない。

「やっぱり秘密」

「ええー!」