ーーー 「あー!ここのカラオケ新しくなってる!」 さっき感じた儚さは何処へやら。 朔の叫びはマイクを通したかのように夜の町に響く。 「朔ってさ、ちょくちょくこっちに来てたんだよね?」 「そうだよ?」 「にしては驚きが多くない?」 って言ってもまだシュガーとこの場所でしか驚いてはいないけど。 それでも、何を基準に場所を選んで私をエスコートしてるのか分からないけれどどこもこれだけ反応するんだ。