だけど結局お茶は飲まなかった。

「まだ行くところがあるから」

と断った。

おばあさんはもちろん私も驚いた。

ここが最後だと思った。

だって時間も時間だし、いい加減朔んちのおばあさんだって心配するだろう。

「暗くなったから気をつけるんだよ。

朔坊、あんたはハナちゃんをちゃんと家まで送りな。

じゃなきゃ爺さんにもシュガーにも言いつけるからね」