「そうだよ! 僕たち今日はまだ朝ごはんしか食べてないじゃない! ばあちゃん! 簡単なものでいいから何か作ってくれるとうれしいんだけど」 朔は手を合わせたまま勢いよく振り返る。 「なぁに?あんた達朝から食べてないの? そう言うことはもっと早くに言いなさい。 あいよ、じゃあ少し早いけど夕飯の支度でも始めるかね」 おばあさんはそれに対して膝を庇いながら立ち上がった。