私はきっと、明日もあなたに逢いにいく


花弁?

宝物?

これが?

目の前の人を真似て空を見上げてみた。

だけど灰色の空から落ちてくるそれは花弁というよりは埃に見える。

全然綺麗なんかじゃない。

下に広がる街並みだって温かさなんて少しも感じない。

大切なものなんてどこにもない。

「くだらない」

くだらない。

綺麗とか、花弁とか、宝物とか、そんなこと言えちゃう奴がくだらない。