「僕が見たハナはね、太陽のように眩しかった。

その可愛らしい瞳をキラキラと輝かせて、期待に満ちた笑顔で真っ直ぐ前を向いていて。

凄いなって。いいなって。僕もって。

そう思わせてくれる存在だった」

「……」

返答に詰まる。

それは完全に私じゃない。

いつどこで見たのか知らないけど、私にそんな時期はなかった。

いつだって暗闇の中を歩いていた。

存在に気づかれないように空気に徹してきた。