そもそも理由なんかいらない。

常識的に考えて屋外で服を脱ぎ捨てるとかあり得ない。

「……大体それは服であって皮ではないじゃん」

「ん?バレた?」

朔は澄み渡る声を響かせてとぼける。

そのすぐ後で、

「でもね、僕はハナの為なら。ハナが望むのなら。

本当に皮の一枚や二枚脱げちゃうよ」

アホみたいな言葉を真面目な表情で紡いだ。

「あり得ない」