「僕はあるよ。ちゃんと見た。仕方ないね。

思い込みの激しいハナちゃんのために僕が一肌脱ぎますか!」

言いながら朔は言葉通りに羽織っている上着を脱ぎ。

セーターを脱ぎ。

シャツに手を伸ばし……。

「待った待った待った!一肌脱ぐってそっち?

え?誰得?寒い寒い寒い!

見てるこっちが寒いからちゃんと着よう?」

「ふふっ。確かにいまのハナは素直ではないかもね。

でもやっぱり、とても純粋だ」